大仏朝直(読み)おさらぎ・ともなお

朝日日本歴史人物事典 「大仏朝直」の解説

大仏朝直

没年:文永1.5.3(1264.5.29)
生年:建永1(1206)
鎌倉中期の武士北条時房足立遠元の娘の子。四郎と呼ばれた。鎌倉大仏のある深沢のあたりに住んだため,大仏と名乗るようになったといわれる。暦仁1(1238)年には武蔵守となり,延応1(1239)年に評定衆に加えられた。さらに建長1(1249)年には引付衆の頭人(長官)となり,幕府政治の中枢で活躍した。執権・北条泰時の娘を妻としたことからも,朝直が北条一族のなかで重んじられていたことがわかる。子孫の大仏流北条氏は代々幕府政治の要職についた。

(高橋慎一朗)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大仏朝直」の解説

大仏朝直 おさらぎ-ともなお

1206-1264 鎌倉時代武将
建永元年生まれ。北条時房の子。母は足立遠元(あだち-とおもと)の娘。大仏氏の祖。延応元年評定衆となる。翌2年の父の死去により遠江(とおとうみ)(静岡県)守護をつぐ。建長元年には新設された引付衆の頭人(とうにん)となった。文永元年5月3日死去。59歳。相模(さがみ)(神奈川県)出身通称は相模四郎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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