デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大伴三中」の解説 大伴三中 おおともの-みなか ?-? 奈良時代の官吏。天平(てんぴょう)元年(729)には摂津(せっつ)班田使判官に在任。8年副使として新羅(しらぎ)(朝鮮)へ派遣される。のち刑部大判事,山陽道巡察使,長門守(ながとのかみ)などを歴任。「万葉集」に長歌1首,短歌4首がみえる。名は御中とも。【格言など】秋山の黄葉(もみぢ)を挿頭(かざ)しわが居(を)れば浦潮満ち来いまだ飽かなくに(「万葉集」) 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例 Sponserd by
朝日日本歴史人物事典 「大伴三中」の解説 大伴三中 生年:生没年不詳 奈良時代の官人。御中とも書く。天平1(729)年摂津国班田使の判官となり,史生丈部竜麻呂の自殺を傷む歌を詠んだ。8年遣新羅副使となり,対馬(長崎県)で船泊したときの歌とともに『万葉集』(巻3,巻15)に載る。9年帰国,帰途対馬で大使は没し三中も病で入京が遅れた。13年刑部少輔兼大判事ののち兵部少輔などを経て18年長門守となり従五位下に昇叙,19年刑部大判事となった。 (佐藤信) 出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報 Sponserd by