大倉姫神社(読み)おおくらひめじんじや

日本歴史地名大系 「大倉姫神社」の解説

大倉姫神社
おおくらひめじんじや

[現在地名]御所市大字古瀬若宮

曾我そが川西岸に鎮座する小祠。旧村社。近世には現御所市巨勢山口こせやまぐち神社の若宮で、「小宮さん」とよばれていたが、明治三年(一八七〇)に「延喜式」神名帳葛上かつじよう郡の「大倉比売神社」に治定。祭神大倉比売おおくらひめ命。俗に「ウグイスの宮」と称し、神名帳に「一名雲櫛社」の注があることから、ウングシがウグイスになまったとされる。大倉姫については、大己貴おおなむち命の子下照姫したてるひめ別名とされ、「先代旧事本紀」にも下照比売命は彦根あじすきたかひこね(高鴨神)の子で、葛上郡雲櫛社に座す神とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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