デジタル大辞泉
「高市」の意味・読み・例文・類語
たけ‐ち【▽高▽市】
《「たかいち」の音変化》土地の高い所にある市。
「大和のこの―に小高る市の高処」〈記・下・歌謡〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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たけち【高市】
- [ 1 ] 〘 名詞 〙 ( 「たかいち」の意 ) 土地の隆起した高い場所にある市。
- [初出の実例]「倭(やまと)の この多気知(タケチ)に小高る 市の高処(つかさ)」(出典:古事記(712)下・歌謡)
- [ 2 ]
- [ 一 ] 奈良県(大和国)北西部、高市(たかいち)郡の古称。
- [初出の実例]「右今案 高市崗本宮後崗本宮二代二帝各有レ異焉」(出典:万葉集(8C後)四・四八七・左注)
- [ 二 ] 茨城県(常陸国)の久慈川河口付近にあった古郷。
- [初出の実例]「謂はゆる高市(たけち)、此より東北のかた二里に」(出典:常陸風土記(717‐724頃)久慈)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の高市の言及
【井戸】より
…《万葉集》にも,〈山の辺のみ井を見がてり神風の伊勢をとめども相見つるかも〉とうたわれていて,いわゆる井戸端に,多数の女たちが集まっている情景がみられた。《常陸国風土記》によると久慈郡高市(たけち)は,密筑(みつき)の里といい,里の中に浄泉(いずみ)があって〈大井〉とよばれていた。そして夏になると,遠近から男女が集まってきて大井のまわりで遊び楽しんだとある。…
※「高市」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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