大僧(読み)だいそう

精選版 日本国語大辞典 「大僧」の意味・読み・例文・類語

だい‐そう【大僧】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仏語比丘のこと。沙彌に対していう。
    1. [初出の実例]「一者大乗大僧戒 制十重四十八軽戒、以為大僧戒」(出典山家学生式(818‐819))
    2. 「出家受戒し、大僧となりてきたるべし」(出典:正法眼蔵(1231‐53)大修行)
  3. 智徳のすぐれた僧。高僧
    1. [初出の実例]「亦大僧等、徳は十地に侔(ひと)しく、道は二乗に超えたり」(出典:日本霊異記(810‐824)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の大僧の言及

【僧】より

…【高崎 直道】
[中国]
 もともと4人以上の出家者の集団を指したが,中国では1人でも僧といい,また仏教徒の総称としても用いられる。厳密には,得度した者が僧,具足戒を受けた者は大僧,出家して得度にいたらぬ有髪の修行者は童行,行者といった。僧は別に比丘,桑門,沙門,和尚,道人などさまざまによばれる。…

※「大僧」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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