おお‐べっとうおほベッタウ【大別当】
- 〘 名詞 〙
- ① 院の別当の一つ。院庁(いんのちょう)の別当数名のうち、本官が大臣であるものを呼ぶ。鎌倉時代以降の称。執事別当。
- [初出の実例]「大別当事者仙洞未レ無二其沙汰一之処、室町殿被二所望申一」(出典:看聞御記‐永享四年(1432)一二月九日)
- ② 鎌倉鶴岡八幡宮などの、社僧の役職名。
- [初出の実例]「鎌倉の大別当と云は、古は社僧の門跡なり」(出典:随筆・遠碧軒記(1675)上之三)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
Sponserd by 
世界大百科事典(旧版)内の大別当の言及
【執事】より
…(3)[院庁]の長官,すなわち院別当の首席。大別当とも称せられ,しばしば大臣が兼ね,権勢ある職であった。(4)鎌倉幕府の[執権]の別称。…
【月潟[村]】より
…蒲原穀倉地帯の中心にあり,米の反当り収量は県内有数である。自然堤防上では古くからナシの栽培が盛んで,大別当(おおべつとう)にある樹齢170年と伝えられる類産ナシは,ナシ栽培が導入された当時の古品種で,天然記念物に指定されている。越後獅子の名で知られ,農閑期の旅稼ぎでもあった[角兵衛獅子]発祥の地で,6月23~25日の月潟地蔵堂の祭礼には地元の保存会によって角兵衛獅子が奉納される。…
※「大別当」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
Sponserd by 