本官(読み)ホンカン

デジタル大辞泉 「本官」の意味・読み・例文・類語

ほん‐かん〔‐クワン〕【本官】

正式官職試補やといなどに対していう。
兼官に対して、本来の官職。
官職にある者が、職務上、自分をさしていう語。
アクセント12はホンカン3ンカン。

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精選版 日本国語大辞典 「本官」の意味・読み・例文・類語

ほん‐かん‥クヮン【本官】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 兼官に対して、その人の本務の官職。
    1. [初出の実例]「年十歳、幼少無極、加之無受領、本官又無成功」(出典:中右記‐天永二年(1111)一〇月二六日)
    2. [その他の文献]〔任昉‐王文憲集序〕
  3. 正式の官職。試補、雇、見習などに対して、普通の官職。
    1. [初出の実例]「一等進んで本官になり」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一)
  4. もとの官。以前の官職。
    1. [初出の実例]「詔曰〈略〉贈以本官、酬其先功」(出典:続日本紀‐延暦二年(783)七月乙巳)
  5. 官吏が職務上用いる自称本職
    1. [初出の実例]「本官に於ても十分に取調べを致さねば」(出典:雪中梅(1886)〈末広鉄腸〉上)

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