大勝院
だいしよういん
[現在地名]大槌町金沢
金沢川左岸の金沢の南外れ山際にある。金沢山と号し、臨済宗妙心寺派。本尊は釈迦如来。御系譜(県立図書館蔵)によると、永享九年(一四三七)大槌城攻略のため対岸古廟坂に滞陣中の南部守行が流れ矢に当たって討死し、金沢村に葬られた。墓所は附馬牛村(現遠野市)東禅寺、葬跡は金沢粟の洞の東禅寺末大勝院という。一説に、守行の遺骸は大槌村の淡が洞で火葬に付され(「閉伊郡巡見」飛田文書)、その跡地に同一一年無尽によって小庵が建てられたという。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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