日本歴史地名大系 「大原堀遺跡」の解説 大原堀遺跡おおはらぼりいせき 三重県:松阪市広瀬村大原堀遺跡[現在地名]松阪市広瀬町 大原堀櫛田(くしだ)川が多気(たき)郡多気町相可(おうか)付近のやや開けた河岸段丘に出る直前の左岸側、北から南へ舌状に張出す中位段丘先端部にある。東と西に浅い谷が入り、櫛田川河流は南へ約三五〇メートルの距離にある。標高は五四―五八メートル。遺物の散布範囲は東西約七〇メートル、南北約九〇メートル。現況は畑地。遺物は縄文式土器・石器のほか、弥生式土器・土師器・須恵器が微量みられる。縄文式土器の主体は台地先端部で集中的に発見された早期・大川式併行の押型文土器で、ほかに中・後・晩期土器が少数認められる。押型文には爪形状・楕円・円・方形・山形などがある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by