大古曾村(読み)おおごそむら

日本歴史地名大系 「大古曾村」の解説

大古曾村
おおごそむら

[現在地名]津市一身田大古曾いしんでんおおごそ

上津部田こうづべた村の北にあり、西南丘陵を置き、北東田地が開く。村の北縁を西北から東へ伊勢別街道が走る。大古曾の地名について、「五鈴遺響」は「延喜式」神名帳に載る大乃己所おおのこそ神社の名に基づくとの説をたて、「こそ」とは神を祀る森であるとし、「おおこそ」を大社の義であると主張している。「河芸郡史」などもこれを採用している。神領注文(神宮雑書)に、

<資料は省略されています>

と記され、また現一身田上津部田勝久しようきゆう寺所蔵、明徳四年(一三九三)書写大般若経奥書には「大日本国勢州路大古曾郷」と記される。この奥書には、大古曾郷内の名称として、阿弥陀寺勝楽しようらく寺・勝久寺・石淵庵・平野ひらのの庵などの寺院名が現れるほか、「大古曾郷石瀬村」という記載もみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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