大和銀行[株](読み)だいわぎんこう

百科事典マイペディア 「大和銀行[株]」の意味・わかりやすい解説

大和銀行[株]【だいわぎんこう】

1918年野村徳七が大阪野村銀行を設立。1925年証券部を分離し,野村証券(現野村ホールディングス)を設立。1927年野村銀行に改称。1944年野村信託を吸収合併。1948年大和銀行に改称。1960年ころの信託分離に抵抗し,信託兼営を守り,唯一の信託兼営を認められた都銀であった。1993年コスモ証券救済・子会社化し,証券業務に進出。1995年9月,ニューヨーク支店の米国債不正売買で11億ドルの赤字を出すが隠蔽し,米国金融当局の怒りを買い,米国からの追放処分を受けた。バブル崩壊にともなう国内景気悪化で不良債権の処理が遅れていたが,1999年3月政府による公的資金約4000億円を導入。経営健全化のため2000年3月までに海外銀行業務から全面撤退。地域密着型への転換を目指した。2003年3月あさひ銀行と経営統合し,りそな銀行(りそなホールディングス)と改称した。
→関連項目大阪銀行[株]近畿大阪銀行[株]近畿銀行[株]福徳銀行[株]

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