大国師(読み)だいこくし

精選版 日本国語大辞典 「大国師」の意味・読み・例文・類語

だい‐こくし【大国師】

  1. 〘 名詞 〙 平安時代、延暦二年(七八三大国上国国分寺に置いた住僧。国分寺の国師員数が増加したため、大国師・少国師に分けたもの。寺院事務を管理し、部内教化をつかさどった。
    1. [初出の実例]「大安寺の僧戒明大徳の、彼の竺紫の国の大国師に任(ま)けられし時」(出典日本霊異記(810‐824)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の大国師の言及

【国師】より

…中央より派遣されて,国司とともに管内の僧尼・寺院の監督など宗教行政をつかさどった。奈良時代の後半には大国師,少国師に分かれ,員数が漸増したが,795年(延暦14)講師(こうじ)と改称された。(2)国家の師表たる高僧に与えられる称号。…

※「大国師」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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