大学事典 「大学間連携カリキュラム」の解説
大学間連携カリキュラム
だいがくかんれんけいカリキュラム
inter-university(joint)curriculum
大学はお互いの足りないところを補い,より魅力的な教育を提供するために,連携することがある。連携の形態としては緩やかなものから組織だったものまであり,制度としては,①相手大学で取得した科目を学生の所属大学の単位として認定する「単位互換制度」,②大学院の学生が他の大学院や研究所等において必要な研究指導を受けることができる「連携大学院制度」,③複数の大学が協力して研究科を置く「連合大学院制度」,④教育課程の提供とともに学位授与も連名で行われる「教育課程の共同実施制度」がある。前二者は,学生が他大学等で受けた授業や指導を所属大学の単位として認めるもので,大学間の連携の度合いは低いが,後二者となると,カリキュラムの編成や各大学の提供科目等の事前の綿密な協議が必要となってくる。その他,大学はコンソーシアム等を設け,上記4制度を活用しながら共同で教育を提供する場合がある。大学コンソーシアム京都や,遠隔教育で連携する国立大学教養教育コンソーシアム北海道などがある。
著者: 船守美穂
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報