大宝新田村(読み)おおだからしんでんむら

日本歴史地名大系 「大宝新田村」の解説

大宝新田村
おおだからしんでんむら

[現在地名]飛島村大宝新田

北は神戸かんど新田村(現十四山村)に接する元禄五年(一六九二)開墾の新田村。「徇行記」によれば、村高六四六石余はすべて蔵入地。田は五一町一反四畝余、畑は九町四反九畝余。戸数五六、人数三二四。開発者は治右衛門・嘉右衛門・長右衛門の三人で、「農屋ハ処々ニ散在ス、皆小百姓ナリ」とある。この大宝新田は万治二年(一六五九)以来天和元年(一六八一)まで、数次にわたり新田築立願を藩に申請したが、不許可のままになっていた。その間治右衛門は古渡ふるわたり(現名古屋市)に一寺を創立し、河内国の名刹玉手山安福あんぷく(清浄寺)の珂億の弟子となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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