飛島村(読み)とびしまむら

日本歴史地名大系 「飛島村」の解説

飛島村
とびしまむら

面積:二〇・九六平方キロ

海部郡の南端に位置し、東南は伊勢湾に臨み、西はいかだ川を隔てて弥富やとみ町、北と西は十四山じゆうしやま村、東は日光につこう川を挟み名四国道によって名古屋市に通ずる。古くは木曾川河口の三角州の中の飛島山と記され、寛政三年(一七九一)干拓されて飛島村と名付けられた。元禄五年(一六九二)大宝おおだから新田が開拓され、享保一一年(一七二六)八島やしま新田、享和元年(一八〇一)に飛島新田・服岡ふくおか新田、同二年に重宝しげたから新田、文政九年(一八二六)政成まさなり新田が開田された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「飛島村」の意味・わかりやすい解説

飛島〔村〕
とびしま

愛知県西部,名古屋市港区に隣接する村。鎌倉時代以後の干拓新田で占められる低湿地帯近年地盤沈下のため干潮時の自然排水が不可能になり,3ヵ所のポンプ6台で排水している。水田単作地帯であったが,1963年の名四国道の開通以来,農家の兼業化が著しい。西部の埋立て地に名古屋港西部臨海工業地帯が造成されて,火力発電所ができ,木材工業集中面積 22.42km2人口 4575(2020)。

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