清浄寺(読み)しようじようじ

日本歴史地名大系 「清浄寺」の解説

清浄寺
しようじようじ

[現在地名]日吉町吉利

清浄山と号し、真宗大谷派。本尊阿弥陀如来吹上ふきあげ浜海岸近くに位置する。明治九年(一八七六)に真宗禁止が解除されると、京都東本願寺も開教僧を派遣したが、当地には同一一年七月に相馬自然が入村して布教にあたり、仮説教所を開設した。同一二年吉利よしとし説教所として発足し、同一六年には本堂庫裏が創設された。その後同二四年扇尾おうぎお地区の真宗興正派の門徒七九戸が集団帰参して一村全戸が吉利説教所に所属した。


清浄寺
しようじようじ

[現在地名]檜山郡上ノ国町字上ノ国

上ノ国八幡宮の東隣にある真宗大谷派寺院。上国山と号し、本尊阿弥陀如来。松前専念せんねん寺九世快賢が起工し、明和三年(一七六六)一〇世了幻のとき落成、上ノ国専念寺と称し、快賢の弟子浄円が留守居した。


清浄寺
しようじようじ

[現在地名]福江市上大津町

片山かたやま町にある。鎮南山と号し、曹洞宗。本尊は釈迦如来。元中七年(一三九〇)宇久勝による創建と伝え、開山は孤山林翁で、宇久氏菩提寺と定められたという。永正四年(一五〇七)玉之浦納の乱では納の妻がいずれに付くべきか相談を持掛けてきたので、宇久当主の囲ではなく、夫に従うことを諭したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の清浄寺の言及

【寺院建築】より

…年代の古い遺構としては広東省広州の懐聖寺光塔が,年代に諸説あるが,ミナレットの原型を忠実に伝えた,螺旋階段をもつ塼造尖塔として代表的。福建省泉州の清浄寺(本来は聖友寺)にはモスク直系の半球ドームを塼積みにした大門とドームの失われた礼拝殿がある。また,明代建設の西安の清真寺には木造の省心楼(ミナレット),礼拝窰龕(ミフラーブ),宣喩台(ミンバル)を設けた礼拝堂などがあり,北京,成都,昆明など各地の清真寺もまた平面,配置,用途を教義に従いながら,漢式の木造建築を採用した例が少なくない。…

【清真寺】より

…全国に散在するが,西北の寧夏回族自治区,甘粛省や内モンゴルなど回族集居地方にとくに多い。広州の懐聖寺,泉州の清浄寺など宋・元時代のものと見られるほかは,すべて明代以後に創建されたものである。歴史の古い寺はそれぞれの寺名をもっていたが,明代にはすべて礼拝寺と称せられた。…

※「清浄寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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