大宮一丁目(読み)おおみやいつちようめ

日本歴史地名大系 「大宮一丁目」の解説

大宮一丁目
おおみやいつちようめ

下京区大宮通丹波口下ル

南北に通る大宮おおみや(旧大宮大路)に東面する片側町。町の北寄りを東西丹波口たんばぐち(旧六条大路)、南側は花屋町はなやちよう(旧左女牛小路)が通る。

平安京の条坊では左京六条一坊三保一三町東南隅及び同七条一坊四保一六町東側、平安中期以降は左女牛さめうし大宮大路北にあたる。「中右記」大治二年(一一二七)九月二六日条には、「亥時許、六条大宮辺小屋焼亡」と、当町北側付近の火災記事がみえる。院政期には「詞花集」の撰者、歌人藤原顕輔・重家父子の邸宅があった。「兵範記」久寿三年(一一五六)三月一〇日条には、「顕輔卿於六条大宮、去年四月薨了」と顕輔死去の記事がみえ、「清眼抄」嘉応二年(一一七〇)七月五日条には、「六条大宮新三位重家家焼亡」と、重家の邸宅焼亡記事もみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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