大岩田村(読み)おおいわたむら

日本歴史地名大系 「大岩田村」の解説

大岩田村
おおいわたむら

[現在地名]土浦市大岩田

小松こまつ村の南東に位置する。元徳三年(一三三一)五月二七日の関東裁許状(東寺百合文書)に「常陸国信太庄雑掌定祐申、年貢条々、一、当庄内大岩田、安見郷等役事」とあり、信太しだ庄にあった。

天正一八年(一五九〇)に結城秀康領となり、文禄四年(一五九五)三月一七日に検地が実施された(「常州信太庄大岩田村御縄打水帳」長南俊雄氏蔵)。寛文四年(一六六四)には麻生藩領となり(寛文朱印留)、その後、一部は天領となったが、元禄一二年(一六九九)全村が土浦藩領となった。慶応元年(一八六五)作製の大岩田村絵図(国立史料館蔵)には多くの池や水門・用水溝が描かれている。また霞ヶ浦に面しているため漁業も行われ、漁師の大半は兼業農家であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android