大川・大河(読み)おおかわ

精選版 日本国語大辞典 「大川・大河」の意味・読み・例文・類語

おお‐かわ おほかは【大川・大河】

[1] 〘名〙 大きな川。たいが。
万葉(8C後)一二・三一二七「度会(わたらひ)大川(おほかは)の辺の若歴木(わかひさぎ)わがひさなればいも恋ひむかも」
[2]
[一] 大阪市内を流れる淀川の通称。江戸時代には天満橋と難波橋との間の川幅の最も広い所を大川筋と称した。現在は都島区の毛馬水門から中之島東端までの旧淀川の一部をいう。天満川。
※浮世草子・椀久一世(1685)上「一たび乞人の手に渡りし銭なればとて、大川に捨てける」
[二] 東京都内を流れる隅田川(すみだがわ)下流の通称。浅草川。
咄本・無事志有意(1798)高尾「足利頼兼公、遊女高尾が追善の為、大川におゐて花火をあげ給ふ」
[三] (大川) 福岡県南西部の地名。筑後川の下流域に面し、家具・建具などの木工業が盛ん。昭和二九年(一九五四市制
[四] (大川) 香川県の東部にあった郡。明治三二年(一八九九大内(おおち)郡と寒川(さむかわ)郡が合併して成立。現在の東かがわ市、さぬき市にあたる。

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