大師山古墳群(読み)だいしやまこふんぐん

日本歴史地名大系 「大師山古墳群」の解説

大師山古墳群
だいしやまこふんぐん

[現在地名]豊岡市引野 清水谷大成

円山まるやま川とその支流出石いずし川に挟まれた南北約二・五キロ、標高約一二〇メートルの丘陵に約五五〇基の古墳が群集、そのうちなか山の約二〇〇基の古墳群をいう。昭和五九年(一九八四)から同六一年にかけて、自然公園の整備工事に伴い豊岡市教育委員会が調査した。調査は第一次五基、第二次八基で、未掘墳三基を合せて一六基が豊岡市指定史跡になっている。墳丘はすべて円墳で、最大のものは径一八×一六メートル、他は六―八メートル、または一〇―一二メートル。調査した一三基のうち三基が木棺直葬。規模のわかる一基では三・三×一・二メートルの長円形の墓壙を掘り、長さ約二・八メートル、幅約〇・五メートルの棺を入れる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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