大幣神事(読み)たいへいしんじ[うじ]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大幣神事」の意味・わかりやすい解説

大幣神事[宇治]
たいへいしんじ[うじ]

京都府宇治市の県神社(あがたじんじゃ)で毎年 6月8日の午前中に行なわれる厄払いの神事。平安時代に藤原氏が宇治郷の静謐を願って始めた道饗祭(みちあえまつり)に始まるとされる。祭りの中心は,先端に黄色の紙を張った傘をつけた 3本の松を三つまた状に挿した全長 6mほどの大幣で,神社前の三つ辻にある大幣殿(泰平殿)での儀式ののち,大幣座の幣差に担がれて,行列とともに角ごとにお祓をしながら,宇治橋から一ノ坂まで盛大な行列が繰り広げられる。この行列には,白装束に紙垂を垂らし山鳥の羽を立てた笠をかぶった「ひとつもの」が出て,一ノ坂で 3往復半の馬駆けをする。大幣殿に戻った行列は,大幣を 3度回して地面にたたきつける。12人の幣差は,「ひとつもの」に追われるかたちで,勢いよく宇治橋まで大幣を引っ張って行き,宇治川にほうり込む。

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