大念寺古墳(読み)だいねんじこふん

日本歴史地名大系 「大念寺古墳」の解説

大念寺古墳
だいねんじこふん

[現在地名]出雲市今市町 鷹ノ沢

大念寺境内、出雲平野眼下に望む丘陵端に造られた前方後円墳墳丘は寺の本堂建設や災害のためかなり破壊されているが、全長九一メートル前後、後円部の直径約四六メートル、前方部の幅四〇メートル以上と復原される出雲最大の前方後円墳である。円筒埴輪が散見されるが葺石はない。墳丘は赤色系の土と黒色系の土を丁寧に互層状に積んでおり、一部に小円礫の層もあって、不透水性と排水性を考慮した高度な技術によって盛土されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報