大悲闡提(読み)だいひせんだい

精選版 日本国語大辞典 「大悲闡提」の意味・読み・例文・類語

だいひせんだい【大悲闡提】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「闡提」は「一闡提」の略。成仏できないものの意 ) 仏語。大悲心をもって世の人をすべて救おうとする菩薩。すべてを救い尽くすことはできないから、この菩薩はついに成仏することはない。観音地蔵などの菩薩がこれにあたる。
    1. [初出の実例]「彼の聖徳太子は、救世観音の応現、大悲闡提の菩薩也」(出典:源平盛衰記(14C前)八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android