コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

一闡提 いっせんだい

5件 の用語解説(一闡提の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

一闡提
いっせんだい

仏教用語。サンスクリット語 icchantikaの音写。断善根ともいう。その語源については種々に論議されているが,「欲する者」の意で,他人の得る世俗的な利益をみてこれに嫉妬して,それを得ようと願う者の意味であったらしい。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

いっせんだい【一×提】

《〈梵〉icchantikaの音写。断善根(だんぜんこん)・信不具足(しんふぐそく)と訳す》仏法を信じることなく、成仏の素質を欠く者。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

いっせんだい【一闡提】

サンスクリット語のicchantikaを音写した言葉。通俗語源解釈では〈欲求しつつある人〉の意で,快楽主義者や現世主義者をさすといわれるが,仏教では〈仏教の正しい法を信ずることなく,悟りを求めないために成仏の素質や縁を欠く者〉〈仏教の正法を毀謗(きぼう)し,救われる望みのない人〉を意味する。《大乗涅槃経》では〈一切衆生悉有仏性〉を説き,いかなる人も成仏する可能性をもつことを強調する。法相宗はこれを否定し,天台宗華厳宗その他大乗の諸宗はこれを肯定する。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

いっせんだい【一闡提】

icchantika「断善根だんぜんこん」「信不具足しんふぐそく」と訳す〕
〘仏〙 仏になる能力や素質をまったくもっていないもの。闡提。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

一闡提
いっせんだい

仏教用語。サンスクリット語のイッチャンティカicchantikaの音写。詳しくは一闡底迦(いっせんていか)と音写され、闡提と略称される。「名聞利養を欲求しつつある人」を原意とするが、極欲(ごくよく)、信不具足(しんふぐそく)(信をもたない者)、断善根(だんぜんこん)(善行を断じた者)などと訳され、成仏(じょうぶつ)(仏になること)の因をもたない者をいう。もとより解脱(げだつ)の因を欠く断善闡提と、菩薩(ぼさつ)が衆生(しゅじょう)(生きとし生けるもの)を救済する大悲(だいひ)を行って故意に悟りに入らない状態にある大悲闡提(または菩薩闡提)との2種がある。また、しばらくは成仏できないが仏の威力(いりき)によって成仏するに至る有性(うしょう)闡提と、けっして成仏することのできない無性(むしょう)闡提とに分ける場合もある。[伊藤瑞叡]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

一闡提の関連キーワードサンスクリット劇サンスクリット語サンスクリット文学プラークリット語梵語京都パープルサンガコンキライト古典サンスクリットサンスクリット化《サンスクリット文法》

今日のキーワード

大寒

二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の 12月中 (12月後半) のことで,太陽の黄経が 300°に達した日 (太陽暦の1月 20日か 21日) から立春 (2月4日か5日) の前日までの約 15日間で...

続きを読む

コトバンク for iPhone