大戸岳
おおとだけ
会津若松市大戸町地区と南会津郡下郷町の境界にあり、標高一四一五・九メートル。「新編会津風土記」に「大戸岳 南青木組闇川村の南にあり、高七十丈余布引山の西に並び南は小出組弥五島組諸村に属す、雑樹茂れり、山頂に蟻戸渡と云処あり、極て嶮絶なり、ざらめきと云処より雲母土を産す光彩すくなし」と記される。登山口は会津若松市内に闇川口、小塩口、舟子口、桑原口の四ヵ所あるが、毎年六月第二日曜日に山開きを行い、交替で闇川口か桑原口から登山している。昔は信仰の山として盛んに登山したという。闇川口の登山口には、赤頭巾と腹掛けをかけた石像があり、土台に「右大戸山」の文字が刻まれる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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