大日本教育会(読み)だいにほんきょういくかい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大日本教育会」の意味・わかりやすい解説

大日本教育会
だいにほんきょういくかい

1883年全国的な規模で組織された教育団体。東京府の各学校教員を会員とする東京教育会と学習院在職教員などを会員とする東京教育協会とを合併して,82年に結成された東京教育学会を基盤にして組織された。 83年機関誌『大日本教育会雑誌』 (月刊) を創刊,96年まで 182号続き,以後『教育会報』を経て『帝国教育』に継承された。 89年には付属図書館通俗図書館として一般に公開し,公共的図書館の先駆となった。 96年帝国教育会に発展的解消をとげた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の大日本教育会の言及

【教育会】より

…しかし,近代日本の教育史でもっとも大きな役割を果たしたのは帝国教育会である。これは,東京府教育会と東京教育協会の合併により1883年発足した大日本教育会が,96年に改称したもので,戦後の1947年まで存続し,日本教職員組合(日教組)の成立後に解散した(名称は1944年に大日本教育会,戦後は日本教育会と改めた)。 帝国教育会の果たした役割は時代によって変わった。…

※「大日本教育会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android