大旱の雲霓(読み)タイカンノウンゲイ

デジタル大辞泉 「大旱の雲霓」の意味・読み・例文・類語

たいかん‐の‐うんげい【大×旱の雲×霓】

《「孟子」梁恵王下から》日照り続きに待ち望む、雨の前触れである雲や虹。ひどく待ち焦がれている物事のたとえ。

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故事成語を知る辞典 「大旱の雲霓」の解説

大旱の雲霓

あるものごとを強く待ちこがれることのたとえ。

[使用例] ある洋館いりぐちに『ライスカレー一杯二十五銭』とある札を見て、私は大旱雲霓を得たこころもちでそこにはいった[高浜虚子丸の内|1927]

[由来] 「孟子りょうのけいおう・下」の一節から。善政を行ってくれる君主庶民が待ち望んでいることを、「大旱の雲霓を望むがごときなり(ひどい日照りのときに、雨の前兆となる雲やがさを待ち望むのと同じだ)」とたとえています。

〔異形〕大旱に雲霓を望む。

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