大杵根神社(読み)おおきねじんじや

日本歴史地名大系 「大杵根神社」の解説

大杵根神社
おおきねじんじや

[現在地名]弘前市田茂木町

田茂木たもぎ町の北側に位置し、祭神は大名持命・天穂日命・事代主命。

藩政時代はおもに山王さんのう社・山王権現とよばれ、「永禄日記」によれば、元禄一〇年(一六九七)祢宜ねぎ町の東の田中に山王権現の御堂建立が行われた。大同二年(八〇七)坂上田村麻呂が建立し、後に熊野宮の相殿になったという(新撰陸奥国誌)。「津軽歴代記類」によれば、元禄一〇年祢宜町東の田中の大木(田茂の木)に、お告げによって本社を再建したとある。延宝五年(一六七七)弘前惣御絵図(市立弘前図書館蔵)には、祢宜町東側に山王社が描かれ、当社の建立はそれ以前であろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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