大根畑(読み)だいこんばたけ

精選版 日本国語大辞典 「大根畑」の意味・読み・例文・類語

だいこん‐ばたけ【大根畑】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 大根を栽培している畑。だいこばたけ。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「古(いにしへ)は大根畠(ダイコンバタケ)にてありし所今は新地の家建続き、至り料理茶屋に鴨鍋焼の匂ひもして」(出典:浮世草子・渡世身持談義(1735)一)
  2. [ 2 ] 江戸時代の岡場所の一つ。江戸本郷湯島(文京区湯島)の新町屋にあり、切見世があった。だいこばたけ。
    1. [初出の実例]「江戸本郷の町、宝暦六年頃迄圃にして萌(きざし)物を作り出す。此頃より町家に改る。後は料理茶屋を出し女を抱へ酌に出す。世人大根畠と号す」(出典:随筆守貞漫稿(1837‐53)二〇)

だいこ‐ばたけ【大根畑】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 「だいこんばたけ(大根畑)[ 一 ]」の変化した語。
    1. [初出の実例]「木曾やしき大根畑のしぐれかな」(出典:俳諧・五老文集(1693か))
  2. [ 2 ] 「だいこんばたけ(大根畑)[ 二 ]」の変化した語。
    1. [初出の実例]「和(やはらか)で歯に付かぬ大根畠(ダイコバタケ)の居つづけには、地黄丸の功を失ひ」(出典:談義本・風流志道軒伝(1763)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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