大桃村(読み)おおももむら

日本歴史地名大系 「大桃村」の解説

大桃村
おおももむら

[現在地名]伊南村大桃

現伊南村の南端に位置し、北は小立岩こだていわ村、西・南は檜枝岐ひのえまた(現檜枝岐村)集落は標高六九〇メートル前後の檜枝岐川右岸にある。村の中央部を同川に沿って沼田街道が通る。文禄三年(一五九四)の蒲生領高目録に「大桃 七十七石一斗四升」とある。慶長二年(一五九七)の藤三郎倉入在々高物成帳(福島県史)でも同高で、免二ツ八分。寛文五年(一六六五)の伊南郷村々改帳(馬場家文書)では高七六石余、免四ツ四分で年貢は金納。畑のみで一三町八反余。家数一九・竈数二二、男六七・女五五、馬二。小役として綿役・糠藁役・布役・山役・川役・滝役などが課され、産業として養蚕(産高金六両ほど)・瀑布織(同一二両ほど)・麻(同八両ほど)があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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