日本歴史地名大系 「伊南村」の解説 伊南村いなむら 福島県:南会津郡伊南村面積:一五三・一三平方キロ南会津郡の南西部に位置し、北は南郷(なんごう)村、東は田島(たじま)町、南は舘岩(たていわ)村・檜枝岐(ひのえまた)村、西は只見(ただみ)町。集落は伊南川の河岸段丘上にある。河谷に開けた平地は標高およそ五五〇―七〇〇メートル余で、河谷の幅は最も広い古町(ふるまち)と小塩(こしお)では一キロに及ぶ。南部の山は険しく、最も高い山は南西隅にある三岩(みついわ)岳(二〇六五メートル)で、駒(こま)ヶ岳に峰続きである。伊南川に沿って南北に国道三五二号・同四〇一号が通る。小塩には縄文時代後期―晩期の堂平(どうだいら)遺跡がある。戦国期には蘆名氏に属した河原田氏の城下古町を中心に発達し、古町に駒寄(こまき)城跡、青柳(あおやぎ)に久川(ひさかわ)城跡(県指定史跡)などが残る。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by