大桐村(読み)おおぎりむら

日本歴史地名大系 「大桐村」の解説

大桐村
おおぎりむら

[現在地名]今庄町大桐

藤倉ふじくら山の南麓、日野川の支流鹿蒜かひる川の上流に位置する。鹿蒜川上流は山中やまなか村、下流新道しんどう村。天正一七年(一五八九)一〇月二日付の赤座吉家判物(大桐区有文書)に「大切村百姓中」とあり、慶長三年(一五九八)の越前国南中条郡大切山中村御検地帳(同文書)が残る。高付は大桐村と山中村に分けてなされ、大桐村分は上田九反二畝余・中田七反二畝余・下田二町六畝余、上畠二町一反余・中畠三反余・下畠四反四畝余。ただし慶長一一年頃の越前国絵図では新道村の村高に含まれ、正保郷帳では大桐山中村、元禄郷帳から大桐村と山中村とに分れ、当村は五五・〇五石。福井藩領。

当村では肥料として利用された焼灰を商っていたが、領主赤座吉家もこれを保護した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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