大気の擾乱(読み)たいきのじょうらん(その他表記)atmospheric disturbance

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大気の擾乱」の意味・わかりやすい解説

大気の擾乱
たいきのじょうらん
atmospheric disturbance

大気の流れを空間あるいは時間で平均したときに,平均からのずれの部分を擾乱ということが多い。低気圧台風などがそれにあたるが,必ずしも厳密な定義があるわけではない。擾乱がほぼ波形をしているときには波動擾乱ということもある。種々の時間規模,空間規模のものがあり,空間規模で分類すると,水平方向が 1000~1万kmのロスビー波,1000kmの規模の高気圧や低気圧,100kmの規模の台風,前線性波動,メソ高気圧,メソ低気圧,10kmの規模の積乱雲ダウンバーストなどがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android