大江親通(読み)おおえの ちかみち

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大江親通」の解説

大江親通 おおえの-ちかみち

?-1151 平安時代後期の学者
大学寮学生(がくしょう)。仏教信仰にあつく,インド,中国,日本の舎利霊感に関する文献をあつめて「駄都抄」30巻をあらわす。晩年出家。書にもすぐれ,草書をよくした。仁平(にんびょう)元年10月15日死去。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の大江親通の言及

【七大寺巡礼】より

…金峰山詣,長谷詣,熊野詣などは著名であるが,このような気運は藤原貴族と関係の深い南都諸大寺にも及び,法華寺,唐招提寺などの諸寺も巡拝の対象となった。1106年(嘉承1)と40年(保延6)の2回にわたって大江親通(?‐1151)は七大寺巡礼を行ったが,今日そのときの記録として《七大寺日記》《七大寺巡礼私記》が伝えられ,院政期の諸大寺の実情を伝えるうえで最も重要な資料とされている。【堀池 春峰】。…

※「大江親通」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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