大満寺(読み)だいまんじ

日本歴史地名大系 「大満寺」の解説

大満寺
だいまんじ

[現在地名]泉市小角 大満寺

虚空蔵山と号し、本尊虚空蔵菩薩、曹洞宗。寛正元年(一四六〇)実底祥秀が開山。もと洞雲どううん寺末で田中たなかに末寺長全ちようぜん庵があった。江戸時代の寺領は二貫四〇五文、寛永二一年(一六四四)二代藩主忠宗が松島に赴いた時、古内重広の取次で寄付され、着座の寺格とともに代々黒印を下された(小角村安永風土記)。寛文年間(一六六一―七三)建立と伝える位牌堂には、忠宗および古内家代々の位牌を安置する。境内に忠宗の供養のために建立された毘盧遮那仏石像、忠宗に殉死した古内重広と夫人高木氏の墓、また重広に追腹した家臣の木名瀬・中山・鈴木の三名の墓がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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