大滝二号墳(読み)おおたきにごうふん

日本歴史地名大系 「大滝二号墳」の解説

大滝二号墳
おおたきにごうふん

[現在地名]篠山市大山下 大滝

篠山盆地の西を限る丘陵の裾に位置する。標高二一八メートル。山麓加古川の支流篠山川が流れ、付近にはすでに消滅した一号墳および二〇基あまりからなる川向かわむかい古墳群がある。昭和五三年(一九七八)調査。自然地形を利用する全長約二〇メートルの小型の前方後円墳。後円部の径約一〇メートル、高さ約四メートル、前方部の幅約八メートル、前方部が後円部よりわずかに低い。墳丘はかなり変形しているが、約〇・五メートルの間隔で裾をめぐる円筒埴輪列によって規模を知ることができる。埴輪列は一部で二重になる。また後円部の中央付近で家形埴輪が発見されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

放射冷却

地表面や大気層が熱を放射して冷却する現象。赤外放射による冷却。大気や地球の絶対温度は約 200~300Kの範囲内にあり,波長 3~100μm,最大強度の波長 10μmの放射線を出して冷却する。赤外放射...

放射冷却の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android