大獅子山(読み)おおししやま

日本歴史地名大系 「大獅子山」の解説

大獅子山
おおししやま

福光ふくみつ町境の稜線上にそびえる標高一一二七・一メートルの山で、南方赤摩木古あかまつこ山の間にブナオ峠がある。小矢部おやべ川源頭の山であり、ブナの原生林がある。山名の獅子はカモシカのことである。五箇山ごかやまのカモシカについては稗田菫平がその随筆短歌などで紹介している。ブナオ峠の標高は約一〇〇〇メートル。越中から飛騨に通じる西赤尾にしあかお道とよばれた間道の峠で、一向一揆の頃北陸道を避けて京都へ登る道として、また近世には江戸への急使の近道として利用された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む