大田耕士(読み)オオタ コウシ

20世紀日本人名事典 「大田耕士」の解説

大田 耕士
オオタ コウシ

昭和・平成期の教育者,版画



生年
明治42(1909)年2月18日

没年
平成10(1998)年3月8日

出生地
兵庫県

本名
太田 末夫

学歴〔年〕
大谷中〔昭和2年〕卒

経歴
昭和2年兵庫県の小学校教師となり、5年新興教育運動に参加、プロレタリア美術家同盟神戸支部責任者。7年倉岡愛穂らの新教兵庫支部結成に参加。12年上京、美術諷刺誌「カリカレ」を発行、治安維持法に触れ、16年検挙。戦後中野の多田小PTA役員を務め、教師4人のレッドパージ反対、子供らも参加して区役所に談判した。26年日本教育版画協会を創設、27年機関誌「はんが」創刊。34年から毎年教育版画コンクールを開催、児童版画の普及に尽力した。著書に「版画の教室随筆あすなろのねがい」がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大田耕士」の解説

大田耕士 おおた-こうし

1909-1998 昭和-平成時代の教育者,版画家。
明治42年2月18日生まれ。生地の兵庫県で小学校教師をつとめ,新興教育運動に参加。昭和12年上京,美術風刺雑誌「カリカレ」を発行し16年検挙される。26年日本教育版画協会を創立し翌年機関誌「はんが」を創刊,児童版画の普及につくす。39年から教育版画コンクールを開催。平成10年3月8日死去。89歳。大谷中学卒。本名は末夫。著作に「版画の教室」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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