大矢井加村(読み)おおやいかむら

日本歴史地名大系 「大矢井加村」の解説

大矢井加村
おおやいかむら

[現在地名]中土佐町矢井賀甲やいかこう

小矢井加村の南にあり、東は海で村内を矢井賀川が東流。南は志和しわ山を境に志和村(現窪川町)に接する。「仁井田郷談」(「南路志」所収)には仁井田にいだ庄志和郷七ヵ村の一とある。当村の火燈ひともし(現松尾神社に合祀)には「火燈社大願主越致氏女子息曾我部宗久応永八年辛巳卯月廿一日」と記した棟札があったといわれ(蠧簡集)、応永八年(一四〇一)には越致氏(志和氏)が当地まで勢力を伸ばしていたことがわかる。天正一七年(一五八九)の仁井田之郷地検帳に大屋井賀おおやいか村とあり、地積六町六反余、ヤシキ一〇筆で仁井田五人衆の志和氏領。

元禄地払帳によると総地高一三二石余、このうち本田高六七石余、新田高六五石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android