大神宮司(読み)だいじんぐうじ

精選版 日本国語大辞典 「大神宮司」の意味・読み・例文・類語

だいじんぐう‐じ【大神宮司】

  1. 〘 名詞 〙 伊勢大神宮長官。内外両宮の禰宜(ねぎ)以下神官を統率して祭祀を行ない、また神郡神戸などの行政事務をつかさどった。もと定員一人で、従六位相当官であったが、貞観一二年(八七〇)に二人とし、元慶五年(八八一)にこれを正六位上相当の大宮司一人と、正七位上相当の少宮司一人に分けた。代々中臣氏が世襲
    1. [初出の実例]「同朝庭御時に、初太神宮司所」(出典皇太神宮儀式帳(804))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の大神宮司の言及

【大宮司】より

神職の官名の一つ。伊勢神宮において,7世紀中ごろの孝徳天皇のときにそれまで〈神庤司〉と称されていた職名を〈大神宮司〉と改め,中臣香積連須気が初めてこれに補任されたという(《皇大神宮儀式帳》)。大神宮司は神宮の祭祀全般を掌握すると同時に財政一般をも処理し,神郡および全国に散在する神戸(かんべ)の神税検収,その地における司法・警察権まで管掌した。…

※「大神宮司」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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