大福新田(読み)おおふくしんでん

日本歴史地名大系 「大福新田」の解説

大福新田
おおふくしんでん

[現在地名]岡山市大福

妹尾せのお村の東に位置し、北は新田に隣接する。南は文政六年(一八二三)興除こうじよ新田ができるまで児島こじま湾の干潟に面していた。もとは足守あしもり川とささ川が合流してできたデルタ地帯であったが、寛永二〇年(一六四三)から新田開発が始められた。宝永元年(一七〇四)の大福新田記(吉備津神社文書)によると、庭瀬藩主戸川正安が寛永二〇年家臣福田文右衛門に命じて一五歳から六〇歳までの領民一万人を使役し、三日間で一千四〇〇間の堤を築かせ、海を埋めて八〇町の水田を造ったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む