大積寺跡(読み)たいしやくじあと

日本歴史地名大系 「大積寺跡」の解説

大積寺跡
たいしやくじあと

[現在地名]一宮町土塚 大積寺

狐新居きつねあらいの集落から二キロほど南東の山中に入った御坂みさか山地の山ひだ、大積寺山の標高七二〇メートル付近の山間の河岸段丘状の平坦地にある。平安時代の土師器や瓦が採取できることから、「甲斐国志」に載る「大積寺ノ跡」と考えられる。同書に「昔真言宗大刹アリ寮舎千坊ヲ置ク、阿弥陀坂ト云アリ譫語集曰ク東岳之大積寺ハ、往昔弘法大師、始到于此ノ山、所修瑜伽三密霊跡也」とある。かつて道路工事や畑の耕作中に土師器や瓦が出土したことがあるが、正確な場所や出土状況が明らかでなかった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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