大空(町)(読み)おおぞら

日本大百科全書(ニッポニカ) 「大空(町)」の意味・わかりやすい解説

大空(町)
おおぞら

北海道東部、オホーツク総合振興局管内の町。2006年(平成18)、網走郡女満別町(めまんべつちょう)、東藻琴村(ひがしもことむら)が合併して成立。町名はオホーツクの空の玄関女満別空港があることに因む。JR石北(せきほく)本線、国道39号、334号が通じ、美幌バイパスの女満別空港インターチェンジがある。町の北西部は台地と網走湖に注ぐ網走川、女満別川の流域低湿地、南東部は藻琴山の北麓に続く丘陵地、および藻琴川流域の平地で構成される。小麦、サトウダイコンテンサイ)、ジャガイモなどの畑作と、乳・肉用牛、豚の飼育などの酪農が盛ん。網走湖を漁場としたワカサギシジミ、シラウオ漁なども行われる。網走国定公園に位置する網走湖岸の女満別湿生植物群落は国の天然記念物に指定されており、4月下旬から5月中旬にかけて水芭蕉の大群落がいっせいに開花する。気象庁地磁気観測所の女満別出張所がある。面積343.66平方キロメートル、人口6775(2020)。

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