20世紀日本人名事典 「大竹博吉」の解説
大竹 博吉
オオタケ ヒロキチ
昭和期のソビエト研究家,出版人 ナウカ社(出版社)社長。
- 生年
- 明治23(1890)年3月8日
- 没年
- 昭和33(1958)年1月22日
- 出生地
- 愛知県
- 別名
- 筆名=瓜生 信夫,広尾 猛
- 学歴〔年〕
- 東洋学院〔大正10年〕卒
- 経歴
- 新聞記者を経て、大正8年ウラジオストクに渡り、10年東洋学院(後の極東大学)卒業。12年東方通信モスクワ特派員、14年帰国。ロシア問題研究所を創設、「ウィッテ伯回想記」など、ロシア出版物を翻訳紹介。昭和6〜7年モスクワ滞在、朝日新聞社などの委嘱で第1次5カ年計画について紹介。7年ソビエト図書輸入商社・ナウカ社を創立。25年「ルイセンコとその学説」を翻訳出版。26年に長野県下伊那郡と更級郡に研究所を設け、ミチューリン運動の実践を試みた。27年ナウカ社を改組、図書輸入専業とした。戦後は民主主義科学者協会に参加、ソビエト研究者協会幹事、日ソ協会理事などを歴任した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報