広尾(読み)ひろお

改訂新版 世界大百科事典 「広尾」の意味・わかりやすい解説

広尾[町] (ひろお)

北海道南部,十勝支庁広尾郡の町。人口7881(2010)。東側は太平洋に面し,西境には日高山脈が連なる。中心市街は広尾川河口に発達し,十勝港がある。寛文年間(1661-73)に運上屋が設けられ,アイヌとの交易が行われた。沿岸部では漁民を中心に和人の進出が早くから行われたが,内陸部への入植は明治中期になってからである。十勝港と音調津(おしらべつ)港を中心とした水産業が基幹産業で,コンブサケ・マス,イカ,サンマなどの漁獲高多く,水産加工業も盛んである。また十勝港は十勝地方の海の門戸として,農産物移出,資材の移入なども行われ,酪農も盛んである。国道236号,336号線が通じる。海岸沿いの国道336号線は黄金道路とよばれ,道筋には断崖中腹からふき出す高さ約20mのフンベの滝などがあり,付近はえりも道立自然公園に含まれる。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「広尾」の意味・わかりやすい解説

広尾
ひろお

東京都渋谷区南東端の文教・住宅地区。古川 (渋谷川) が南側を流れ,これに臨む斜面に多くの寺院がある。台地上に聖心女子大学,日本赤十字社医療センター,高級マンションなどがある。東京地下鉄日比谷線広尾駅がある。

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