日本歴史地名大系 「更級郡」の解説
更級郡
さらしなぐん
県北部、千曲川中流域西岸と
「延喜式」に「更級郡」と記し、「和名抄」に「佐良志奈」と訓じている。郡名は正倉院文書、天平二〇年(七四八)の「写書所解、申願出家之事、私部乙万呂信濃国更級郡村神郷戸主私部知万呂戸口」を初見とし、「続日本紀」神護景雲二年(七六八)に「更級郡人建部大垣」が「為人恭順、事親有孝(中略)免田租終身」とみえる。平城宮跡出土の木簡墨書銘には「更科郡」とあり「科」の字のみ異記される。
古代更級郡の範囲は「和名抄」では
〔原始〕
郡内の先土器遺跡は
なお、更級の
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報