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大腸ポリポーシス(読み)だいちょうポリポーシス(その他表記)Polyposis coli

六訂版 家庭医学大全科 「大腸ポリポーシス」の解説

大腸ポリポーシス
だいちょうポリポーシス
Polyposis coli
(食道・胃・腸の病気)

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 ポリープが大腸全体に多数存在する状態とともに、大腸以外の消化管や全身の臓器にも異常を伴いやすい状態を指します。したがって、消化管ポリポーシスあるいはポリポーシス症候群とも呼ばれます。

 後述するように種々の病気が含まれていますが、大腸ポリープの分類(表5)に準じて、腫瘍性と非腫瘍性に大きく分けられます。

 腫瘍性の大腸ポリポーシスには、家族性大腸腺腫症(せんしゅしょう)家族性大腸ポリポーシスガードナー症候群とも呼ばれる)とターコット症候群があります。非腫瘍性のものには、過誤腫性(かごしゅせい)ポイツ・イェガース症候群若年性ポリポーシスコーデン病結節性硬化症(けっせつせいこうかしょう))、炎症性(炎症性ポリポーシス、良性リンパ濾胞性(ろほうせい)ポリポーシス)、その他(過形成性ポリポーシス、クロンカイト・カナダ症候群)が含まれます。

 また、表6に主なポリポーシスの特徴を示しました。腫瘍性および過誤腫性ポリポーシスに分類される病気はいずれも遺伝性があるので、まとめて遺伝性消化管ポリポーシスと呼ばれます。

飯田 三雄


出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

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