大茅村(読み)おおがやむら

日本歴史地名大系 「大茅村」の解説

大茅村
おおがやむら

[現在地名]西粟倉村大茅

現町域最北部に位置し、東はミソギ峠(河内越)を越えると播磨宍粟しそう西河内にしこうち(現兵庫県宍粟郡千種町)北東若杉わかすぎ峠を越えると因幡国八東はつとう吉川よしかわ(現鳥取県八頭郡若桜町)に通じる。若杉一帯からの渓流吉野よしの川の源流で、坂根さかね方面に南西流する。正保郷帳に村名がみえ、田七九石余・畑三五石余。元禄一〇年(一六九七)の美作国郡村高辻帳では改出高六三石余・開高二六石余、村位は下。津山藩森氏断絶後は幕府領、延享二年(一七四五)から寛政一一年(一七九九)まで播磨三日月藩預、以後再び幕府直轄、天保一三年(一八四二)播磨明石藩領(「美作国郷村支配記」など)。「東作誌」によれば戸数六〇、男一三八・女八八、地字として岩津原いわつはら小才田おさいだだん蜂屋・石の塔を記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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