大蔵九郎能氏(読み)おおくら・くろうよしうじ

朝日日本歴史人物事典 「大蔵九郎能氏」の解説

大蔵九郎能氏

没年:享禄3?(1530)
生年:永享12?(1440)
室町中期の大鼓役者。もともとは金春座付きの大鼓方であったが,のちに観世座に移籍させられ,6世観世大夫元広(のち道賢)のときに活躍する。観世信光弟子と伝えられ(『四座役者目録』),信光から能氏に相伝された旨を記す伝書も現存する。囃子方の最高の名誉である浅葱の調べ緒を許されるほどの名手で,自身も弟子に幾つか伝書を書き与えている。大鼓方は他流も能氏の弟子筋から分かれていることを考えると,大鼓全体の祖とも呼ぶべき人物である。

(石井倫子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

企業の退職を希望する従業員本人に代わって退職に必要な手続きを代行するサービス。依頼者と会社の間に入ることで円滑な退職をサポートするとともに、会社への連絡などを代わりに行うことで依頼者の心理的負担を軽減...

退職代行の用語解説を読む