大蔵坊(読み)だいぞうぼう

日本歴史地名大系 「大蔵坊」の解説

大蔵坊
だいぞうぼう

[現在地名]群馬町西国分

本山修験宗で、本尊は不動明王。起源は不詳であるが、文安四年(一四四七)、藤原鎌足第二四代中務少輔朝顕の曾孫と称する満輝が本山修験の来秀と号し、信州佐久さくから来坊して中興第一代になったと伝える。本山派修験の本山である京都聖護しようご院二四世道興准后の「廻国雑記」によると、文明一八年(一四八六)七月下旬に一〇日余り道興が大蔵坊に宿泊している。当時大蔵坊は上州修験中屈指の位置にあり、文安四年正月一一日付聖護院門跡御教書、同年四月二〇日付太田資清書状、白井しろい(現北群馬郡子持村)城主長尾景仲の同五年五月二一日付書状や、関東管領上杉顕定書状、松井田まついだ(現碓氷郡松井田町)城主大道(導)寺政繁安堵状など一三点が内山文書として残る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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